商品名は「ドライロンガン」。
業務スーパーに売っていたものは、殻つきのものでした。
業務スーパーで見かけたことはあるけど、
「この茶色い物体は一体何?」
「どうやって食べたらいいの?」
と気になっている方に向けて、今回は、地味な見た目とは裏腹に、とっても甘くて美味しい龍眼の魅力や食べ方についてご紹介したいと思います。
龍眼とは
※画像はイメージです
熱帯から温帯に分布するムクロジ科の植物です。 同じムクロジ科の果物で有名なものにライチ(レイシ)があります。
和名はリュウガン(竜眼・龍眼)ですが、英語のカタカナ読みでロンガンとも呼ばれます。
半透明の白い果実の真ん中に黒い種がある様子が龍の目に似ていることからその名がつけられました。
中国やタイではポピュラーな果物で、中国語では”ロンイエン”、タイ語では”ラムヤイ”と呼ばれています。
インドが原産と言われていますが、近年は中国南部や、台湾、タイ、ラオス、インドネシア、ベトナムなど東南アジアの国々で主に生産されています。
日本でも鹿児島県や沖縄などの一部の地域に分布されていて、1709年に刊行された「大和本草」という農学書には、18世紀に日本で栽培されていたことが伺える記述があるそうです。
国産の龍眼はあまり多くはないようですが、沖縄産のものは僅かに流通があるようです。
効能
中国や台湾では漢方にも使われる龍眼は、健康や美容に様々な効果が期待できるそうです。
漢方では乾燥させた果肉は竜眼肉、桂円肉と呼ばれ、補血、滋養強壮の他、疲労、不眠、産後の肥立ち、病後の体力回復などの治療に効果があると言われています。
また、栄養が豊富な竜眼肉は、生活習慣病の予防にも効果的とされています。
中国医療では、何と2000年も前から老化を防ぐ生薬としても用いられているそうです。
元祖アンチエイジングサプリといったところでしょうか。
他にも、精神安定や記憶力の向上、集中力散漫の改善など、脳や精神面での悩みにも効果があるとされています。
ただし、体や肌の炎症や下痢の症状がある人は悪化する恐れがあるので、食べ過ぎには注意が必要とのことです。
一説には、子供が食べ過ぎると鼻血が出るという話もあります。
味
生のまま食べてもライチより甘みがありますが、乾燥したものは、更に甘みが凝縮されています。
メロンの味に例えられることもあるようですが、個人的にはライチをもう少し甘くした感じと言った方がしっくりくる気がします。(そのままですが...)
あまりにも乏しい表現力で恐縮ですが、敢えて言わせて頂くと「甘くて美味しい」です。
食べ方
果肉は大きな種の周りに薄っすらとくっついているので(1㎜くらい?)、はがしてから食べるのはちょっと根気が必要かも。
梅干しみたいにそのまま頬張って、種だけぺってするのが一番お行儀は悪いけど簡単な食べ方かと思います。
通販では果肉だけパックされたものも売られているので、多少高くついても面倒くさくない方が良い方は、そういったものを利用されると良いのではないかと思います。
私はもっぱらそのまま食べる派ですが、甘みが凝縮されているので、手作りスイーツの材料として使うのもよさそうです。
ライチとの違い
※画像はイメージです
中身だけ見るととっても似ている龍眼とライチですが、外見は全然違うので一目瞭然です。
赤いのがライチで、茶色いのが龍眼。
果肉は龍眼の方が小ぶりでライチより透明感があり、プリプリしていて弾力があります。
そっくりさん
龍眼に見た目がそっくりな、龍功(ロンコン)という果物があります。(漢字だとややこしいので、以下カタカナ表記)
外見はリュウガンにそっくりですが、皮をむくとリュウガンと違いロンコンは房状になっています。
味もどちらも甘くて美味しいですが、ロンコンの方が僅かに柑橘系を思わせるさっぱり感があります。
でも、「リュウガンだよ」と言ってロンコンを出されても、普段食べ慣れていない日本人には違いが分からない位ではないかと思います。
その昔バックパッカーをしていた私は、タイに滞在中はどちらもしょっちゅう食べていましたが、何年もリュウガンとロンコンを同じものだと思っていました。
今思い返すと、ロンコンの方が皮をむいた時手がベタベタすることがあるので、ちょっと古くなったリュウガンだと思って食していたように思います。
最後に
龍眼の名前は知らなくても、東南アジアを訪れたことのある人なら、市場やスーパー、屋台などで一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
また旅行に行けるのはいつになるのやら😩(タメ息)といった状況下で、日本であまり食べられないものが手軽に手に入るというのは嬉しいものですね。
東南アジア大好きな私は、業務スーパーでこれを見つけたときは、テンション爆上がりでした。😚
ベジ、ヴィーガンの方のおやつにもおススメです。
ただし、糖分は多めなので、ダイエット中の方は食べ過ぎにご注意くださいね。
業務スーパーで手に入るナチュラルなおやつなら、こちらもおすすめです。
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