「ヨガって痩せる?」
ヨガをやっていて、一番多く聞かれるのがこの質問。
そして、一番返答に困るのもこの質問。
最初にお伝えしておくと、私はヨガを始めてから10年の間に11㎏激太りした後、半年かけてダイエットをして元に戻しました。
今回は、その個人的な経験を踏まえて、「ヨガで痩せるのか」という難問に立ち向かってみたいと思います。
ヨガで痩せるはウソ?ホント?
と言っても意味不明ですよね。
結論から言ってしまうと、ヨガを単なるエクササイズとして捉えると、それだけで痩せることは難しいと思っています。
しかし、ヨガで心も一緒に整えることで、食生活やストレスのコントロールができれば、痩せることは可能です。
要は、どこに意識を向けてヨガを行うか、で得られる効果に差がでるのではないか、ということです。
ヨガの定義
少し小難しい話になりますが、ヨガの教義には”八支則”という8つの段階があって、世間一般に”ヨガ”と呼ばれているいわゆる運動的なものは、八支則の3番目、”アサナ”に当たります。
そして、その”アサナ”の前段階として、守るべき思考や習慣が定められています。(ヤマ・ニヤマ)
インドのマハトマ・ガンジーや、最近ではヴィーガンなどの影響で、”アヒムサー”(アヒンサー・非暴力)という言葉を耳にしたことがあるかもしれませんが、これもヨガの八支則の一つです。
ヨガをやっている人にベジタリアンやヴィーガンが多いのも、このためです。
超・簡潔に言ってしまうと、ヨガとは身体を動かすことだけではなく、心を整える(精神を鍛える)ことも含めて”ヨガ”だということです。
その定義を間違えると、ヨガで痩せることは難しいと言えるでしょう。
それが、私が”ヨガで痩せる”は半分ウソで半分本当とお答えする理由です。
ここで、少し私自身の経験に触れてみたいと思います。
私は、アシュタンガという流派の比較的運動量の多いヨガを10年ほど続けています。
基本的に一日1.5~2時間ほどの練習を週に5,6日行います。
必ずしもきちんと守れない時もありますが、大体はこんな感じです。
このヨガをやっている10年の間に、大きく体重が変動して痩せたことが3回ありました。
一回目は、大失恋をした時。 二回目は、怪我をして痛みが酷く、まともに食事が出来なくなった時。 そして三回目は、激太りしてダイエットを始めた時です。
はい、見てお分かりの通り、ヨガで痩せた訳ではありません。
一回目と二回目は不可抗力ですが、自分の意思で痩せようと決意した三回目のダイエットには、ヨガの考え方が大いに役にたちました。
今から2年ほど前のことなので、ヨガを始めて8年ほど経っていましたが、私自身、この経験を通して、本当の意味でのヨガというものを全然理解できていなかったことに気づかされました。
そもそも、何でそんなに激太りしてしまったかと言えば、自分の身体と心にきちんと向き合うことをしてこなかったからだと思います。
エクササイズとしてのヨガ
ヨガと一言で言っても、今は沢山の種類のヨガがあります。
とは言え、主流は大きく次の二つに分けられるのではないかと思います。
①エクササイズ系のヨガ
②リラックス系のヨガ
減量目的でヨガを始める人は、圧倒的に①を選ぶ人が多いのではないでしょうか。
エクササイズとしてのヨガにも色々な種類があり、運動量もそれぞれですが、そのベースとなっているのは殆どの場合”ハタヨガ”です。
ハタヨガについての詳しい説明はここでは省きますが、単純に運動としてみると、私が使っているカロミルという健康管理用のアプリでは、1時間の消費カロリーは125キロカロリーとなっています。
アシュタンガやパワーヨガ、ホットヨガなどはもう少し多くて、1時間で大体200~300キロカロリーを消費するとされています。
平均的な白米のご飯一膳分(180g)のカロリーが281キロカロリー(カロミル参照)なので、大体1時間ヨガをやって、ご飯一膳分消費する感覚です。
逆に言えば、1時間頑張っても、ご飯一膳食べたらチャラってことですね。
※消費カロリーには個人差がありますので、ここでの記述は、あくまでも大まかな目安としてご参考ください。
消費カロリーの多い水泳やジョギングなどに比べると、運動としてのヨガの効果はかなり低い方だと言わざるを得ません。
しかし、がっかりするのはまだ早いです。
消費カロリーこそ他の運動にかなわないものの、エクササイズとしてのヨガには痩せやすい身体の基盤を作ることが可能というメリットがあります。
具体的には、
- 基礎代謝が上がる
- 血行が良くなる
- 骨盤の歪みや姿勢を整える
加えて、次のようなことを意識することで、ヨガで痩せる効果への期待を更に高めることができます。
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