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4月16日 日曜日 前回からの続き
ハノイ空港で軽く食事を済ませた後、今回のバス旅の出発地点となるディエンビエンフーバスターミナルへ到着したのは、午後4時半ごろだった。
ディエンビエンフーバスターミナル
ローカルバスだと、たまに目的地よりも離れたところで降ろされたりすることもあるけど、空港からのバスは、バスターミナル入口前で停車してくれたので助かった。
入口を入るとすぐチケットの購入窓口が並んでいる。
行先ごとに窓口が分かれている |
事前に調べた情報では、ディエンビエンフー行きの窓口は6番ということだったので、6番窓口へ行ってみる。
窓口の案内には、情報通りディエンビエンフーと書かれていた。
今日出発の便が購入できるか英語で聞いてみると、奥の方にいた女性が呼ばれてやってきた。どうやら英語を話せるのはこの女性だけのようだ。
17:30発に乗れるというので、早速チケットを購入。
料金は400,000VND≒2300円
バス会社は一つではないようなので、もしかするとバスによって値段が違うかもしれないけど、未確認。
ハノイからディエンビエンフーへは約12時間ほどかかるようなので、着いたらそのままラオス行きのバスに乗り継ぐにはちょうどいい時間だし、出発までの待ち時間も1時間ほどなので、即決した。
「時間までにこの乗り場へ行ってね」と、チケットにバス乗り場の番号を記入して渡してくれた。
発車時間までまだたっぷり時間があるので、チケット売り場の辺りを散策してみる。
とは言っても売店が1件と、コンビニ兼食堂のような店が1件あるだけなので、5分もあれば終了。
コンビニっぽい店で、小腹が空いた時用におやつを買う。
ホントはコーヒー飲みたかったけど、バスに乗る前なので極力水分は控えておく。
ベトナム名産のマカデミアナッツが売ってないか期待したけど、なかった。残念。
コンビニで買ったおやつ このフルーツチップス、同じような商品がダイソーに売っててお気に入りだったけど、 最近見なくなったなぁ。 |
カシューナッツの何か |
タブレット状のお菓子 美味しい |
バスは座席指定ではなかったので、食糧も調達したし、座席を確保するためにちょっと早めに乗り場の方へ移動。
チケット売り場とバスの乗車場の間には一応改札のような仕切りがあって、チケットをチェックする係らしき人が座っているが、特にチェックもなく出入り自由な感じだった。
ベトナム各地へ向かうバスたち |
バス乗り場の前は、売店・食堂・トイレ・売店・食堂・トイレ・・・と店とトイレが交互に並び、チケット売り場より賑やか。
トイレ(有料)は沢山あるので、乗車前でも困ることはなさそう。
私はチケット窓口の方にあるトイレを利用したけど、日本のレベルを期待しなければそこそこキレイ。因みに料金は3000ドン
チケットに記入された乗り場へ行ってみると、ディエンビエンフーと書かれたバスが停まっていた。でもよく見ると、チケットに記載されているバスのナンバーと違う。
運転手か車掌さんのような人に聞いてみると、19時発の便らしい。両隣のバスは行先が違うし、他にそれらしきバスも見当たらない。
「17:30のバスどれ?」って聞いても、自分たちのバス以外のことは分からないらしく、周りの人に聞いてくれたりしたけど、誰も分かる人がいない。
仕方がないので、もう一度チケット購入窓口へ戻って、さっきの英語が話せるお姉さんに「バスが見つからないんだけど」と言うと、「ちょっと待って」と言ってどこかに電話をかけ始めた。
電話を切ったお姉さんは、カウンター前の待合席を指して、「そこで座って待ってて」と言うので案内してくれるのかと思ったら、少ししてお迎えの人が来た。
お迎えの人について行くと、さっきとは全然違う場所にバスが停まっていた。
そりゃ分からんわ。
ベトナムの寝台バス
そうやって回りまわっているうちに、すでに発車20分くらい前になっていたけど、席はまだ沢山空いている。
バスに乗り込むと、係の人に「その席」と指定された。自由席ではないらしい。
私の席は1階の窓側。
車内は2段の寝台が3列に並んでいる。
一つの座席は身長158㎝の私が足を伸ばして寝るのに十分なスペースがあり、結構広々としている。
リクライニングの調整はできないようだけど、背もたれの部分の角度が絶妙に快適。
各座席には飛行機の座席にあるような小さなテーブルが付いていて、枕と毛布も用意されている。
車内の様子 |
足元にバックパックを置くとさすがに窮屈だったので、バスの下の荷物入れに入れて欲しいとお願いしたら、運転席の横のスペースで預かってくれた。
発車時間が近づくと、ガラガラだった席も殆ど埋まっていて、ほぼ定刻に発車。
バスターミナルを出て少し走ったところで女の人が一人乗ってきたので、まだ席空いてるのかな?と思ったら、彼女に与えられた席は、私のすぐ横の”通路”だった。一応、女性は女性の隣という配慮はあるみたい。
こうして長いような、短いような、ハノイでの一日が終わる。
さようなら、ハノイ |
途中休憩
出発から2時間ほど走ったところで、1回目の休憩。
緑のカゴの中身はなんとスリッパ |
ホアビンというとこらしい |
バスが停まったのは、広い食堂と土産物屋件売店のある休憩所。
雰囲気はタイの長距離バスの休憩所とあまり変わらない。
一つ違うのは、各バスの乗車口付近に緑のカゴが置いてあって、中にはなんとスリッパが用意されている。ただ、バラバラに入っていて、何故か右足ばっかり、左足ばっかりで固まっていたりするので、ペアを探し出すのが少々難しい。
皆、バーゲン品を漁るように片割れを探している。
最初に書き忘れたけど、バスの車内は土禁で、乗るときにビニール袋を渡されて各自で保管するスタイル。
女性は特に気になるであろうトイレは十分綺麗だった。(女子トイレのみ確認)
バス乗ってからすぐお菓子食べたのであまりお腹すいてないし、まだこの先10時間もあるので、ここでの食事はパス。
皆さんの食事が終わるのを待って、再度出発。
ターミナルでは慌ただしかったので、この休憩所で初めて気づいたけど、このバス、ドラえもんバスだったww
青と白の車体にマッチするドラえもん |
場所が変わればトイレも変わる
トイレの話ばかりで恐縮なのだが、その後3回ほど休憩があった。
2回目の休憩は、1回目より少しこじんまりしているけど、同じような休憩所で停まる。
1回目の休憩のあと、けっこう爆睡していたので正確な時間は定かではないけど、多分10時か11時頃だと思う。
寝ぼけ眼でトイレに入ると、両サイドの壁際にそれぞれ1本の溝があって、一番奥に個室が2つ並んでいた。一瞬間違えて男性用に入ってしまったかと焦ったが、後から女性が入ってきたのでホッとする。
しかしこの風景、どこかで見覚えがあるような...?
そうだ、これは昔懐かし、中国のニーハオトイレではないか!
こんなところで再びお目にかかるとは思ってもみなかったけど、昔の中国の田舎のものに比べると全然綺麗。まぁ、使う勇気はもうないけど。
ちょっと様子を見た限りでは、恐らく小は溝、大は個室という使い方が正解のようだ。
トイレ話の後に何だけど、この休憩所でドライフルーツの詰め合わせを売っていたので買ってみた。
大好きななつめとデーツ、その他色々キウイまで入っていて豪華。ついでに小さいドリアンケーキも買って合計70000ドン≒410 このドライフルーツ、もう一個買っておけば良かった...と後で後悔することに。食べ出したら手が止まらん。
食べかけですが、買った時写真撮るの忘れたので.. |
色んなところに中国色が出ていて、北に近づいているのを感じる。
そして、その後2回ほど、何もない草むらの脇で停車。トイレ休憩のようだ。
女性がバスを降りると、運転手の助手が草むら側の窓のカーテンを閉めてまわるという、細かい配慮がされていた。
最後の休憩の後、急にバスがノロノロ運転になり、何度か運転手と助手が外に出て車体を点検していたり、何か不穏な雰囲気があったけど、再び順調に走り出し、朝5時頃ディエンビエンフーに無事到着した。
途中車体の点検していたのは、荷物入れの扉に何か不具合があったようだった。
ただ、バスの終点はターミナルではなく、バス会社の事務所の前。
早朝から、自分が今どこにいるのか分からず、途方に暮れる。(;´д`)トホホ
次に続く...。
まとめ
ハノイ ー ディエンビエンフー 夜行寝台バス 400,000ドン≒2300円
ベトナムの寝台バスは、今回のバス旅で一番快適なバスだった。
都会を離れるにつれ、トイレ事情にも変化があり、文化の違いを肌で感じることができる。
今回、途中で食事はしていないので、食に関してのレポートはできないけど、トイレや土産物などを見る限り、北へ行くほど中国の影響が強い印象を受けた。
往年のバックパッカーには懐かしい、中国風ニーハオトイレにも出会える。
バスの終着点はバスターミナルではない。詳細は次回に譲るが、降りたところにバイタクやバスが待機しているので、それほど心配する必要はないけど、グーグルマップは使えるようにしておくと安心。
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