スクーターで爆走。ムアンシンから中国ボーダーへ

2023/09/22

ベジタリアン ラオス 節約旅行

t f B! P L



 2023年4月15日から4月23日まで、ハノイ(ベトナム)~ラオス北部~チェンマイ(タイ)9日間バス旅の記録。

旅に至った経緯についてはこちら

前回の記事

歪んだバイクで走り出す、ルアンナムター
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2023年ルアンナムター旅行記
https://www.mysoulcafe.net/2023/09/2023415423-2023-httpswww.html

2023年4月20日

昨夜は遅くまでカラオケ大会が続いていたが、疲れていたのと、寝坊してはいけないプレッシャーから解放されたせいか、ぐっすり寝られた。

今日はハノイ到着以来初めてバス移動のない日。時間に追われることのないゆったりとした朝を迎えるはずが、、、。

ルアンナムターの朝


田んぼの向こう側で早朝から建物の建設工事が始まり、工事の音で目が覚める。

まだ7時前。作業員さんたちも朝早くからご苦労様だけど、離れていても間に田んぼしかないから音がこちら側までよく響く。夜のカラオケはそれ程気にならなかったけど、朝騒音で起こされるのはあまり気分がよろしくない。

起きるには少し早いけど、目が覚めてしまったので顔を洗って日課のヨガの練習を終える。出発前に朝ごはんを食べて腹ごしらえをしておきたいけど、あまり早くいっても開いてないかもしれないので、カフェがオープンしそうな時間までテラスでまったり過ごす。

9時過ぎに宿を出て、ナイトマーケットの近くにある”Lai’sPlace”という旅行者向けのカフェに向かう。店内は薄暗く誰もいなかったが、オープンはしてるようなので中に入ってメニューをチェックしていると、外から店のお姉さんが慌てて入ってきた。

パンとフルーツとコーヒーのセットを注文して席に着く。

今日の朝ごはん

パンは温めてくれているのでテカテカしてるけど、ラオスのパンは外れがないし、コーヒーも濃いめで美味しい。

シンプルだけど、久しぶりのThe朝食といった感じの朝ごはんにちょっと感激。

ムアンシンまでの道のり

朝食を食べて、一度宿に戻って装備を整えてから、いよいよムアンシンに向けて出発。装備と言っても特に必要なものは無いのだけど、念のためスマホはフル充電して、モバイルバッテリーも持っておく。 お金とスマホさえあれば、大概のことは何とかなる時代。便利だなぁ。

街外れでガソリンスタンドに立ち寄る。前日1ℓ入れたから、往復3ℓもあれば足りるだろうと大雑把な計算で2ℓ追加補給しておいた。

ルアンナムターでは東南アジアの田舎によくある、ガソリンを瓶やペットボトルに入れて売っている店を見かけない。その代わり、ガソリンスタンドは沢山ある。中国と行き来するトラックや車が多いので、それだけ需要が多いのかもしれない。

ガソリンスタンドの少し先に岐路があり、分かりやすい標識が出ているので、迷わずムアンシンまでの道を走り出す。


ムアンシンまで左の道を58km

ここからはほぼ一本道。舗装はされているけど、ところどころ砂利道になっていたり、山道だから急カーブも多いので、ゆっくり安全運転で行く。バイクのハンドルも歪んでるし。

直進の道は走りやすい

スリップ注意!

少し走ると完全な山道。時間のせいか交通量も少なく、周りの景色を眺めながらのんびり走る。

途中まではナムター川沿い

自然の景色を堪能しながらのんびり走る

景色に気を取られていると、時々トラックや車が対向車線から猛スピードでやって来るので、要注意!

中国方面からやってくるトラックや車は、何故かみんな右寄りに走って来るので怖い。(ラオスは右側通行)こちらはこちらで、交通量が少ないので、気が緩むとついついクセで左側に寄ってしまう。危ない、危ない。

一台トラックが来ると、後から何台も続くことがあり、砂埃をまき散らしていくのでマスクがあると便利。ラオスでは皆、マスクはこのような時に活用している。

暫く同じような景色ばかりが続き、ちょっと飽きて来たなぁと思い始めた頃、検問所が見えた。ノーヘル、無免許、パスポート不携帯という後ろめたさがあるので、内心ドキドキしながら何食わぬ顔で通り過ぎる。

検問所の若い兵士は、スマホに夢中でこちらには目もくれなかった。緊張して損した。

ラオス入国からちょくちょく検問に引っ掛かり、パスポートチェックをされている私。バスに乗っていても、一人だけパスポート出せって言われたり。大体の場合、中国人と間違われてるみたいだったけど。

ムアンシン到着

車だと1時間20分程の距離のようだが、途中で写真撮ったりしながらノロノロ運転して、2時間くらいかけてようやくムアンシンの入り口に到着した。

シン群の目印


ようやく着いたー!と思いきや、ここはまだホンの入り口。中心地まではまだまだ遠い。
ここから更に走る、走る、走る、、、。一本道だけどいつまで経ってももそれらしき場所に辿り着かない。

ようやく少し賑わいのある場所に辿り着くが、ここで道が三方向に分かれている。

電線が凄いことになっている分かれ道

ムアンシンには過去何度か来たことがあるのだが、バイクで来るのは初めてということを差し引いても、私の記憶にあるムアンシンは欠片もなくなっていた。

今回ムアンシンに来た目的は、これと言って特にない。強いて言えば、最後に来てからかなり年月が経っているので、昔大好きだったムアンシンが、今はどんな風になっているのか見て見たかった。

なので、どこに目的地を定めるべきか迷ったが、どうせなら中国ボーダーまで行ってみようかと思い、グーグルマップで中国ボーダーまでの経路を検索。これが間違いだったのかもしれない。

最後に来た頃は、まだメインの道路は一本道だった。私の朧げな記憶では、ルアンナムターからのバスは市場手前のバス停に行くのに、右へ曲がっていたような気がするのだが、グーグルマップさんは左方面を示している。今頼れるのはグーグルマップさんだけなので、3本のうち左の道を進む。

結論から言うと、私の記憶は正しかった。ルアンナムター方面から来て三叉路に差し掛かったら、迷わず右へ行くべし。

左方面の道には、何となく村らしき雰囲気はあるが、観光客が訪れるような場所ではなさそうな風景が広がっている。

暫く走ると、シン群入り口にあったのと同じゲートが建っていた。

来たばかりなのに旅の安全を祈って見送られる

ゲートには「WE WISH YOU HAVE A GOOD TRIP」と書かれている。どう見ても、”シン群はここまでです"って意味だよね。

そして更に進むと、こんな道に出た。

この道はどこへ行く道~♪

絶対こっちと違うやろ、と思いながらもこの先に何があるのか好奇心が湧いて少し走ってみた(半ばやけくそ)。しかし、砂にタイヤを取られ、スリップ&スタックしそうになるし、ものすごい砂埃だしで途中で断念。来た道を引き返す。

後で改めて地図を確認したところ、シェンコックへ続く道のようだった。

ここまで来る途中に小さな橋が架かっているところがあり、どうもその辺りからグーグルマップの挙動がおかしい。

橋の辺りまで戻って、マップで方向を確認している最中、ついにやらかしてしまった。片手にハンドル、片手にスマホを持ちながらフラフラ運転していたので、スマホを思いっきり画面を下向きに落としてしまったのだ。あーあ。

やはり画面にヒビが入ってしまっていたが、こんなこともあろうかと、強化ガラスフィルムを貼っておいたので、帰ってからちゃんと確認するけど、多分スマホ本体の画面は無事そう。

グーグルマップに翻弄されて、行ったり来たりしながら、再びスタート地点に戻る。

左の道は絶対ないと確信したので、今度は真ん中の道を進んでみた。少し走っただけで、グーグルマップの経路から大きく外れたので、こっちも選択肢から抹消。(※真っすぐ行っても、どこかで右折すれば中心部に行けるみたい。)

最後の最後にようやく正解の右の道へ進路を取る方向音痴。右に曲がった瞬間、こっちが正解だとすぐに分かった。 

こうして紆余曲折の末、無事ムアンシンに辿り着いた。

右の道を真っすぐ行くと、ツーリストオフィスがあった。扉は閉まっていて、開いている様子はない。

ムアンシンのツーリストインフォメーション


この辺りは、おそらく昔のメインストリートの辺りだと思われる。

キョロキョロしながらバイクを走らせていると、後ろから来たバイクに追い抜かされる。颯爽とバイクを走らせているのは殆どお子ちゃま達だ。中には袈裟を来た小坊主さんもいる。小坊主さんがスマホ片手にバイクを走らせている姿は、ちょっとシュールである。

女の子達は、電動バイクと思しき乗り物に乗っている。昔は殆ど自転車しかなかったのに、何だかとても潤っている様子。

メインストリートを抜けると、奇妙な公園に辿り着いた。

突如出現する簡易遊園地


位置確認と、これからどこへ行こうか考えがてら、公園のベンチでしばし休憩。
公園には観光客はおろか、地元の人たちも誰もいない。

ただ少数民族の紹介なのか、民族衣装を着た人形達が立っているだけ。夜に来たら怖そう。


少数民族のお人形たちがお出迎え

市場で昼ご飯

この奇妙な公園の他には、特に見るところもなさそうなので、次は市場に向かってみることにした。

地図で見るとムアンシンの中心部は、京都のミニチュア版のように、碁盤の目状になっている。市場まではそれ程迷わず辿り着けた。

今でも朝なら少数民族の人たちも来ているのだろうか。ごく普通のラオスの市場だけど、結構規模は大きい。入口のバイク置き場は駐輪代2000キープ徴収される。

中に入ると惣菜屋の屋台が並んでいた。物色しながら歩いていると、おばさん達が手招きしながら声を掛けてくる。観光客慣れしている感じ。

若い男の子が手に持っていたぶっかけご飯がたいそう美味しそうに見えたので、お腹もすいてきたし、ここらで昼食タイムにすることにする。

並んでいるおかずの中から好きなものを選ぶと、どんぶりに盛ったご飯の上に乗せてくれる、タイのぶっかけ飯のようなスタイル。

高菜、豆腐、キュウリの三品を選んでご飯の上に乗せてもらった。即席ベジどんぶりの出来上がり♪ 大変、美味しそうである。

市場で食べる昼ご飯

見た目はちょっとアレですが、ピリ辛の豆腐と高菜、あっさりとしたキュウリにパラパラのご飯が絶妙にマッチして、大変おいしゅうございました🙏 結構ボリュームもあって、20000キープ。

非ベジタリアンの人なら、ムアンシンに来たら絶対一度は食べて頂きたいのが、ムアンシン名物カオソイ。

ムアンシンのカオソイは、タイのそれとは違い、肉みそ入りのシンプルな麺料理。どちらかと言うと台湾風担々麺みたいな感じ?

今でこそほぼベジタリアンの食生活をしている私も、かつては雑食系やや肉食よりだった。旅を通して胃腸もかなり鍛えられ、美味しそうなものは一通り食べてきたが、ムアンシンのカオソイはラオスで食べた物の中でも1,2を争う美味しさだった。肉に未練も執着もなくなった今でも、あの美味しさは忘れられない。

ムアンシンでベトナムドンの両替はできるのか

結論、できなかった。

ご飯を食べて、少し市場をブラブラ見物していると、ショーケースに色んな国のお札が入っている両替商らしき店がいくつか並んでいた。

中国国境に近いムアンシンなら、もしかすると両替ができるかもしれないと思い、いつでも両替できるように一応ベトナムドンを財布に入れていた。

最初の店で、即効断られる。めげずに何軒が聞いて回ったが、他の店でも同様にベトナムドンの両替はできないと断られた。

最後に聞いた店の主人は、「銀行じゃないと両替できないよ」と言っていたが、実はここへ来る前に一軒だけ見つけた銀行でも、既に断られていた。

中国国境へ向かう

さて、いよいよ市場を出て中国国境を目指す。

今度は来た時のように道を誤らないよう、慎重にグーグルマップを確認しながら中国国境へ向かう道を探した。

碁盤のような街中心部から外れれば、後は一本道なので迷うことはないだろう。

中心部を外れると殺風景

舗装道路時々デコボコ道

道は綺麗に舗装されているが、時々不意打ちのようにデコボコ道に出くわす。

昔とあまり変わらない景色

更に走ると、田んぼが広がっていた。この辺は、少数民族の暮す村も近いのだろう。

中心部に比較的近いところには、レストランやバーのような店もあったけど、だんだんと店もなくなり、山道になっていく。昔とあまり変わらない風景に、懐かしさが込み上げる。

だんだん山道へ

以前は、中国ボーダーへ行く途中、何もないところに突然一軒のインド料理屋が建っていた。入ったことはないけど、いつも”こんなところでインド料理を食べる人がいるのだろうか”と不思議に思っていたのだが、そのインド料理屋も、もうなくなっているようだ。

この辺りまで来ると、店はないけど、ガソリンスタンドは点在していた。

何軒かのガソリンスタンドを通り過ぎた辺りで、ガソリンが残り僅かになっていることに気が付いた。

グーグルマップによると、この先にガソリンスタンドはなさそうだが、ボーダーまではあと2kmくらいとなっている。

2kmくらいなら余裕だろうと思い、そのまま走り続けていると、全くボーダーらしき場所は見当たらないのに、ガソリンが目に見えて減っている。やばい、、、、。

マップでは車で3分くらいの距離のハズなのに、焦っているせいかもう10分以上は走っている気がするのに、全く目的地に辿り着く気配がない。

ここまで、ノロノロ超安全運転で走って来たけど、久々に本気モードに切り替え、猛スピードで山道を飛ばす。

これ以上行ったらマジでヤバい、、、どうしよう、、、と目的地を目前にしてギブアップしようかと一瞬考えたが、ここまで来て引き返すのも悔しいので取りあえずボーダーまでは行ってみることにする。ワンチャン、ボーダー付近にガソリンスタンドあるかもしれないし。

周りの景色を楽しむ余裕もなく、どうにかこうにかボーダーに到着。

そこは、思った以上に何も無い場所だった。

分かりにくいけど、奥に立っているのがボーダーの看板

人は誰もいなかったので、もしかするともう少し先まで行けた可能性はあるが、ガソリンが限界に近づいていたので、写真だけ撮って速攻とんぼ返り。何しに来たんだか、、、。

今も昔もボーダーの場所なんてそんなに変わってないと思うんだけど、昔はよく自転車でここまで来ていたことを考えると、我ながら凄いと思う。今、ここまで自転車で行けって言われても、絶対無理。

ガソリンタンクを覗いてみるとすでに底が見えていたので、一度止まるとエンジンかからなくなりそうな気がして、再び猛スピードで最後に見たガソリンスタンド目掛けて来た道を戻る。

何とかエンストすることなく、ボーダーから一番近いガソリンスタンドまで戻ることができた。

バイクを止めると、座って談笑していた男の子たちの中の一人がこちらへやってきた。「ワンリッター」と英語で言ってみるが、通じないようで、中国語で何か言っている。

今度はラオス語で”ヌン(1)”と言ってみたが、キョトンとした顔をしてまたもや通じていないようなので、財布から20000キープ出して、ジェスチャーで”これだけ入れて”と伝えてみた。

全く会話が成立していない我々を見て、残りの男子たちがワラワラとやって来た。

想像だけど、多分「この人何しに来たの?」「さぁ?」「ガソリン欲しいのかな~?」みたいな会話をしているようだ。

ガソリンスタンドに来て札見せて、これ入れてってジェスチャーまでしてたらガソリン欲しいの分かるやろって思ったけど、次のガソリンスタンドまで持つか分からないので、諦めずに粘る。

スマホ翻訳で「ガソリン1ℓ欲しい」とラオス語で見せると、ようやく理解してくれたような顔をしたが、またしても中国語翻訳で返事を返される。もしかして中国人なのか?お得意の片言中国語で”チョンウェン ブードン(中国語ワカリマセン)”と返してみるも、通じたのか通じてないのか、またもや男の子たちの間で何やらヒソヒソと話し合いが始まった。

全く会話にならないので、20000キープ見せながらジェスチャーでごり押しして、何とかガソリンゲット。まさかガソリン入れるだけでこんなに苦労するとは思わず、無事ガソリンゲットできた安心感もあり、どっと疲れが込み上げる。 もうルアンナムターへ帰ろう。

結局、公園と市場とボーダーしか行ってないけど、昔みたいにのんびり過ごせる雰囲気でもないので、もういいやと思って、ルアンナムターに帰ることにする。

嘗ての桃源郷は、今や何だか中途半端な観光地になっていた。これが、今のムアンシンを見て抱いた正直な感想だった。

中心部に向かっていると、学校の校庭で子供たちが遊んでいるのが見えた。袈裟を来た小坊主さんたちも交じって、無邪気に遊んでいる。そんな光景を見ていると、さっきまでのちょっと残念な気持ちが一気に吹っ飛んだ。

やっぱりラオス好きやわ。

三叉路へ向かう途中アイスクリームの屋台が目に留まる。ワンスクープ3000キープと書いてあったので、食べていこうかとバイクを止めてケースを覗いてみた。

美味しそうだけど、何味なのか全く想像がつかない色をしている。取りあえず、普通に考えたらグレープだろうと思わせる紫色のアイスを指さし注文してみた。お店のお姉さんは軽くうなずくと、3000キープにしては大きな器を手に、アイスを掬う。じっと見守っていると、ケースに並んでいた5種類くらいのフレーバーを次々盛り付けていく。

あれ、これ私のじゃなかったのかな?と思って見ていると、器にがっつり盛り付けたアイスをハイって渡された。頼んだものより随分豪華だけど、私のだった。

一応値段を確認すると、10000キープ。内容の割には安いし、ここで頼んだのと違うと言って返したら、このアイスはどうなってしまうんだろう、などと余計な心配が頭を過り、変に気の弱い私は10000キープ払ってその豪華なアイスを受け取った。暑さと疲れた身体に染みる美味しさだが、思った以上にボリュームがあったので溶けないうちに食べきるのはやや大変だった。

ガソリン1ℓでは少々心もとないので、ムアンシンを出る前に再びガソリンスタンドに寄る。10000キープだけ入れて欲しいと頼むと、最低20000キープからと言われたので、しかたなく1ℓ追加。ルアンナムターまで戻って、少しウロウロ走って返す頃にはほぼ使い切っていたので、最終的には丁度よかったんだけど。

そして、帰路に着く。

牛さんたちも帰る時間

来るときは気づかなかったけど、川の向こう岸に集落が見えた。将来はこんなところに住みたいなーと、何となく頭で思い描いていた理想郷が目の前に現れたようだった。目の前が川じゃなくて海ならなお最高なのだが。

写真で見るより実物の方がリゾート感のある集落

ルアンナムター最後の夜

ルアンナムターに戻って来たのは、18時を過ぎた頃だった。

ガソリンが少し余っていたので、ちょっとだけ最後のドライブを楽しんでから、宿近くではないもう一つの方の市場やスーパーに寄り道しながら、バイクを返しに店に向かう。ムアンシンでアイス食べたばっかだけど、暑さに負けて普段めったに飲まないコーラを一気飲み。

時間ギリギリにバイクを返して、無事預けておいたパスポートを受け取り、隣のゲストハウス併設の食堂で晩御飯を食べる。

メニューを見ると、欧米人が好きそうなものが多い。お店のお姉さんに、ベジタリアン向けの料理はあるかと聞くと、マッシュルームのラープはどうかと勧められたので、それを頼んでみた。ラープは基本ひき肉を使ったラオス料理なので、きのこのラープってあまり想像つかなかったけど、せっかくなのでラオスっぽいものを食べておきたい。

きのこのラープ


ご飯と一緒にいただきまーす♪


あっさりしていて美味しいけど、やっぱり本物とはちょっと違う。量的にもがっつり食べたい人には、やや物足りないかも。旅行者向けの食堂なので、値段は高め。ラープ、ライス、缶飲料で70000キープ。

でも、ベジタリアンが食べられる本場のラオス料理って少ないのでありがたい。そんな話をお姉さんとしていると、注文するときこう言ったら良いと”肉なしで”というラオス語を教えてくれた。その場では何度か繰り返して覚えたつもりだったけど、宿に戻る頃にはもう忘れていた。語学の才能ゼロ。メモしろよって話だけど。

宿に戻る前に夜市に寄って、デザートを物色。若い女の子が、何やら美味しそうなものを手に持っているのを見て、思わず「あれと同じのちょうだい」と注文してしまった。

不思議なおやつ


見た目はうまい棒的なただのコーンスナックのようだが、これにモウモウと冷気が出ているコテのような物を当てると、瞬間冷凍されたように冷たく冷やされる。その上にソースをかけると出来上がり。説明下手で上手く伝わらないかもだけど、要するに冷たく冷やしたコーンスナック。大人が食べると、”あー、ジャンクなもの食べちゃったなー”という罪悪感に苛まれそうだけど、普通に美味しい。

何か食べてばっかだけど、こうしてルアンナムター最後の日を思いっきり堪能し、いよいよ明日はラオス最終地点、フェイサイへ向かう。

(おまけ)ルアンナムターで買えるおススメ優秀アイテム

前日、中華系スーパーで売っているのを発見したこちらの商品。

中国では有名な痒み止め六神

ずっと探していた、六神 花露水。

日本だとあまり売っていないし、あっても高いし、海外通販だとケース売りになっていたりで、中々日本で入手するのはハードルが高いのだが、こんなところでまた会えるとは、、、。感激!!

天然成分で作られているらしいけど、虫刺されにシュッとひと吹きするだけで、スーっと痒みが治まる優れもの。これまで使ったことのある痒み止めの中で断トツ一位。虫よけにもなるけど、付け過ぎるとスースーして寒いくらいなので、虫よけメインなら青いボトルのものが良いみたい。

飛行機の荷物制限があるから小さいの一本しか買えなかったけど、制限なかったら大きいの何本か買いだめしておきたかった。でも、少量でかなり効き目あるので、小さいの1本でもひと夏は余裕。

ラオス製品ではないけど、手に入る時に手に入れておきたい優秀アイテムだ。

1本55000キープと、多分中国で買うよりはちょっと高いのかもしれないけど、思わぬ所で手に入れることができてラッキーだった。

余談だけど、同じスーパーに業務スーパーで最近人気のコレも売っていた。

業務スーパーで最近人気のコレ

日本よりフレーバーの種類は豊富だったけど、値段は業務スーパーと殆ど変わらなかった。

まとめ

4月20日 支出
宿代:120000kip
ガソリン:80000kip
食費:200000kip
土産:126000kip
駐輪代:4000kip(市場 ルアンナムター、ムアンシン各2000kip)
Total:530,000kip≒4000円

・この日のエンゲル係数がやたら高いのは、旅行者向けレストランでの食事と、買い食いとコーヒー休憩が多すぎたことによるものと思われる。

・ルアンナムターからムアンシンまではほぼ一本道。バイクでゆっくり走っても2時間くらい。ムアンシン到着後、三叉路に差し掛かったら右方面が中心部。真っすぐの道もいけなくはないみたい。左方面はシェンコックへ続く。

・途中、検問所あるが特にチェックはなし。

・トラックや車が通ると砂埃が酷いので、マスクがあると良い。

・ルアンナムター~ムアンシン、ムアンシン~中国ボーダーまで、ガソリンスタンドは沢山あるが、どちらも山道に入ると補給できる場所がないので、バイクで行くなら山道に入る前にガソリンチェックしておこう。

・ムアンシン名物、カオソイは超おすすめ。市場のご飯もおいしい。

・ムアンシンではベトナムドンの両替はできない。

・ムアンシン、ルアンナムター、どちらの市場もバイク駐輪に2000キープ必要。

・ムアンシンの街中で少数民族の人たちを見ることはなかったが、奇妙な公園に少数民族の衣装を着たマネキンが立っている。

















































































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