油断大敵、ラオス最後のバス移動。ルアンナムター~ボケオ

2023/10/01

バス ラオス 節約旅行

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2023年4月15日から4月23日まで、ハノイ(ベトナム)~ラオス北部~チェンマイ(タイ)9日間バス旅の記録。

旅に至った経緯についてはこちら

前回の記事


4月21日 金曜日
今日はいよいよラオス最終地点、ファイサイへ向かう。何もないルアンナムターも、最後となると名残惜しい気持ちが湧いてくる。

到着時にバスの時間は調べていたけど、時刻表はあってないような物ということは散々学習してきたので、念には念を入れて少し早起きして出発する。

市内からバスターミナルへ

ファイサイまではバスで4時間くらいらしいので、急ぐこともないのだけど、翌日にはタイへ向かはなくてはいけないので情報収集しておきたいのと、最後ぐらいはゆっくりのんびり過ごしたいという思いもあり、朝一のバスを目指して早めに出発することにした。

ファイサイに行く場合、バスターミナルの時刻表は大抵Bokeo(ボケオ又はボーケーオー)行となっている。詳しくはwikipedia参照。

時刻表通りならボケオまでのバスは1日3本出ているハズだが、あまり当てにならないし、ボケオまでの直通バスに乗れなければ最悪またウドムサイまで戻らなければならない。

ラオスのバス事情についてはこちらの記事にも記載

朝一のバスは9時出発なので、遅くても8時半にはバスターミナルに到着したい。

宿のお姉さんによると市場前が一番トゥクトゥクを拾いやすいとのことだったので、8時前にチェックアウトして市場へ向かった。

丁度市場も賑わっている頃だし、簡単に見つかるかと思ったけど、市場周辺にトゥクトゥクはほとんど停まっていなかった。

一台だけ停車しているトゥクトゥクを見つけた。運転手が運転席でお休み中だったので、もう少し他を探してみたが、全然見当たらないので仕方なくお休み中の運転手に声を掛けた。

バスターミナルまで乗せて欲しいと頼むと、予想通り100000キープと言ってきた。一人だから仕方がないけど、乗り合いを探すといつになるかも分からない。少し安くしてって頼んだらあっさり80000キープに負けてくれたので、お願いすることにした。

間一髪でボケオ行バスに乗る

朝のルアンナムターバスターミナル

バスターミナルに着くと、トゥクトゥクの運転手がボケオ行のバスはあれだと教えてくれたので、迷うことなくバスが停まっている所へ直行する。

バスターミナルには一台のタクシーが停まっていた。タクシーを見るのはラオスに来て初めてだ。

ボケオ行バス 8時過ぎには荷物がいっぱい

まだ8時半前なのに、すでにバスの屋根には沢山の荷物が積み込まれていた。座席も殆ど埋まっているようだったので急いで乗り込もうとすると、屋根に荷物を積んでいたおじさん(運転手だった)が「チケット?」と聞いてきた。持ってないと答えると、おじさんが窓口を指さす。先にチケットを買ってこいということらしい。

ナゾに上書きされた時刻表

急いで窓口へ行き、時刻表に書いてあった通り100000キープを出すと、窓口の女の子はチケットに書かれた120000キープという料金を示してきた。

「あそこに100000キープって書いてある」と時刻表の方を指さすと、女の子は一言そっけなく「チェンジ」と言い放った。今は時刻表の料金より値上げされているらしい。(※後で写真を見返して気づいたが、100,000kの下にうっすら120,000kの文字が...)

因みにボケオ行は一日3便、9:00、12:30、14:00となっているが、よく見ると12:30の3が塗りつぶされており、14の上から15と上書きされている。しかも、9:00:00ってなんだww。ラオスでバスに乗るときは、現地で人に確認するのが一番安全、安心の例。

再びバスに戻っておじさんにチケットを見せると、ここに座れと座席を指定された。三人席だけど通路側の端っこだからそれほど窮屈感もなく、4時間くらいなら耐えられそう。その時点で他の席は全部埋まっていたので、間一髪で何とか乗れたみたい。

私で最後かと思ったら、後から小さな男の子が一人乗って来た。まだ乗れるスペースがあったのかと様子を見ていると、小さな椅子を渡されて「おまえはここだ」と、ドアステップに座らされていた。この席に座った人は必然的にドアの開閉係を任される。ラオスの長距離バスは、こうした共助システムで成り立っている。身体の小さな男の子は、ドアステップの狭いスペースにすっぽりハマっていたけど、男の子が下車した後に乗って来た後任の成人男性はちょっと窮屈そうで可哀そうだった。

ややオーバー気味に満席となったバスは、9時を待たずに出発した。早めに来ておいて良かった。

東南アジア、特にラオスなんかでは、バス=遅れるという印象があるかもしれないけど、今回のように満席になったらさっさと出発することもあるので油断できない。

ドライブインで何故か浮かれてしまうのは世界共通?

ルアンナムターを出て2時間くらい走ったところで、バスが止まった。大きな食堂兼売店が数件並んでいるので、どうやら途中休憩らしい。

ラオス式ドライブイン

バスから降りた乗客たちが食堂の方ではなく、外側から奥の方へ入っていったので、何があるのかと思ってついて行ったらトイレだった。案内板などは無いので、聞くか知っていないと気づかないであろう。

ここにどれくらい停車するか分からないけど、食堂へ入っていく人もいるし、運転手ものんびりタバコを吸っていて、時間は十分ありそうなので辺りを散策してみることにした。

食堂の隣に建物があり、人の家かと思ったら食堂奥より大きなトイレだった。こちらの方が広くて綺麗そうだし、個室も沢山ある。人が入った後、係の人らしき人がいちいち掃除をしていたので、有料かと思ったけど料金を請求されることはなかった。

バスに乗った時は既に人がいっぱいで気づかなかったけど、同じバスに欧米人のカップルが一組乗っていた。外国人観光客と同じバスに乗り合わせるのは、ディエンビエンフーからムアンクアへのバス以来だ。

道を挟んだ向かい側にも、同じような食堂兼売店が並んでいて、ボケオ方面からやってきたバスが停まると、お坊さんたちがワラワラと降りて来た。

お坊さんたちも休憩中

バスはまだ出発しそうにないので、向いの売店にも行ってみた。楽しそうに売店の売り物を物色しながら、お坊さんたちも何だか浮かれ気味。

同じバスに乗っていた外国人カップルの女性もやってきて、こちらも色々手に取りながら、楽しそうに見ている。

ドライブインや土産物屋でテンション上がるのは世界共通だなぁと思っていると、突如、この旅ももうすぐ終わりだという実感が湧いてきて、ちょっと寂しくなった。

売店には果物やお菓子など小腹を満たすのに丁度良さそうなものが色々売られていたが、食事はファイサイに着いてからゆっくり取ろうと思ってここでは何も買わず、見学だけにしておいた。

3,40分ほど休憩して、バスは再びボケオに向けて出発。山道から平地になり、田んぼが広がる風景を見ながら少しうとうとしていると、あっけなくボケオに到着した。

時刻は午後2時頃。休憩時間も入れて、ルアンナムターから約5時間ほどだった。道もよく整備されているし、渋滞もなく今回乗ったバスの中では一番スムーズな移動だった。

ボケオバスターミナルから各地へのバス

ボケオのバスターミナルに到着すると、数台のトゥクトゥクが待機していた。この中に多分ファイサイ行もあるはずなのだが、ファイサイへ行く前にバスターミナルでやっておきたいことがあった。

トゥクトゥクにまだ人がほとんど乗り込んでいないのを確認して、急いでチケット窓口の方へ向かった。

ボケオはタイから来たらラオス各地へ向かうハブ的なターミナルなので、今後の参考にバス情報を仕入れたおきたかったのだ。

国内線時刻表

ラオス語オンリーなので、グーグルレンズで翻訳してみた。

ボケオバスターミナル時刻表翻訳版

ちょっと???な部分もあるけど、あとは雰囲気で察してもらいたい。

国際線時刻表

平常時ならタイのチェンライまで1日2便出ているようだが、窓口で確認したら、2023年4月時点では運休中とのことだった。中国、ベトナム行きについては未確認。ベトナム行きは旅行会社のミニバスも沢山出ているので、ここで乗れなくても探せばあるはず。

トゥクトゥク乗り場に戻ってみると、まだ誰も乗っている人はいなかった。他の人たちはお迎えが来ているのか、結局トゥクトゥクに乗ったのは私と同じバスに乗っていた外国人カップルだけだった。3人乗りでファイサイ中心部まで一人50000キープ。

バスターミナルからファイサイ中心部までは約5kmほど、トゥクトゥクで10~15分くらい。

中心地と言っても、旅行者向けのゲストハウスやレストランが集まっているのはメコン川沿いの一本道。すぐにそれらしき景色が見えてきたが、グーグルマップでもそのまま真っすぐ行けばもうすぐというところで、何故かトゥクトゥクは右折して坂道を登り始めた。

どこへ向かっているのか少し心配になったが、それは同乗の外国人カップルも同じだったようで、私をラオス人と思ったのか「このトゥクトゥクはどこへ向かっているのか?」と私に聞いてきた。内心「運転手に聞いてくれ」と思ったが、ひきつった笑顔で「私も分からない」と答えておいた。

しばらくくねくねした上り道が続き、今度は下り道に入っていった。坂道を降り切るとメコン川沿いの道に出た。どうやらメイン通りは一方通行になっているので、回り道をしたようだ。

到着したものの、ファイサイではどこに泊まるか全く考えてなかったので、取りあえずどこかで宿探しがてら休憩しようと思い、何件か屋台のようなカフェを覗いてみた。しかし、どこも無人。真昼間で暑いからか、通りにも人気がない。やっと人のいるコーヒー屋台を見つけたと思ったら、店の人ではなかった。

ようやく座って休憩できる(お店の人がいる)カフェを見つけて、レモネードでカラカラになった喉を潤した。

今回は移動の話だけになってしまったが、長くなりそうなのでラオス最終日についてはまた次回。

まとめ

4月21日 ルアンナムター~ボケオ 移動費

ルアンナムター市場~バスターミナル:80000kip
ルアンナムター~ボケオ バス:120000kip
ボケオバスターミナル~ファイサイ中心部:50000kip

Total:250000kip≒1900円

・ルアンナムターからボケオ行バスは、時刻表では一日3便。朝一は9:00出発だが満員になったら早めに出発することもあるので注意。料金は時刻表記載の金額より値上がっている。

・ボケオバスターミナルからタイ、ベトナム、中国への国際便出ているが、2023年4月時点ではタイ便は運休中。ベトナム、中国は未確認。

・Houai Xaiの地名の読み方は、フェイサイ、フエサイ、ファイサーイなどいくつかあるが、一番多く使われているっぽいのでここではファイサイに統一してみた。ラオス各地から移動する場合はBokeo,ボケオ(ボーケーオ)の方が通じやすいらしい。

・ラオスではバスの時刻表、料金表はあまり当てにならない場合が多い上に、コロナ前後で変更も激しいと思われるので、ルアンナムター、ボケオに限ったことではないが、現地で要確認のこと。

・記載の時間は、記録と記憶を頼りにしているので、誤差ある可能性あり、参考程度にして頂きたい。





















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