快適EVバスでアグラからデリーへ

2024/12/16

アグラ インド デリー バス 節約旅行

t f B! P L

2024年1月末、デリー空港からアグラへ日帰りタージマハル観光に行った時の記録。

タージマハルからバスステーションへ

タージビューの屋上レストランで昼食を取っていたらバスの時間まであと40分ほどになってしまったので、急ぎ気味にバスステーションまでのリキシャを探す。

探すといっても観光客がいるところにリキシャあり。レストランを出たところにも、しっかり待機しておった。

目の前に停まっていたドライバーにバスステーションまでの料金を聞くと、150ルピーと言ってきた。

タージから駅やバスステーションへ向かう客は、来るときに大体の相場を把握しているだろうと思ってか、行き程吹っ掛けてくることはないようだ。

バスステーションはアグラカント駅のちょい先くらいにあって、駅からバスステーションまでなら歩いても行けるくらいの距離。

カント駅からタージ近くまで110ルピーだったので、バスステーションまでの距離分ちょい足ししてやや強引に押し切って120ルピーで交渉成立。ドライバーは最後まで130くれって言ってたけど、インドに来たばかりの身にはその10ルピーが貴重なのだよ。金額の問題というより、小銭はできるだけ取っておきたいので。
インドで小銭は貴重

少額の支払いで3ケタのお札出すと、大抵お釣り無いって言われるからね。

インド旅の新たな選択肢

インドのバスと言えば、窓もドアも全開、座席は破れまくりのオンボロバスを思い浮かべる人も多いだろう。

しかし、時代は変わり、インドにもこんな綺麗なバスが登場しているのだ。

インドの民間バスNUEGO

もちろん公共バスではなく民間。

特筆すべきは、このバスなんと、EV(電気)バスなんだと。

乗車場はアグラカント駅に近い idgarhバススタンドから少し離れたところにある。

この旅行会社の前が乗車ポイント
今回は事前にred Busというアプリで予約していたので、乗車ポイントも分かりやすかったけど、バスの会社名言えば大体のリキシャやタクシーの運転手さんはそこまで連れてってくれるハズ。

到着したのは出発の20分ほど前だったけど、まだバスは来ていないようだった。受付の人にチケット見せると、テーブルの横に置いてある椅子に座って待つように言われたけど、バスに乗る前にトイレに行っておきたかったので、メインのバスターミナルの方まで歩いて引き返す。ターミナルへ入って正面奥に有料トイレあり。

メインのバス乗り場には赤くてボロい公営バスが何台か停まっていた。デリーまで行くバスもあるはずなので、時間がたっぷりあって、できるだけ安く移動したい人はローカルバスという選択肢もありだと思う。

私も過去に何度か利用したことがあるけど、基本乗客が集まったら出発、その上途中乗車もありなので終始すし詰め状態で身動き取れない中(座っててもキツキツ、子供や荷物をヒザに乗せられる場合あり)、時間と座る場所によっては直射日光が直撃し、アジアのローカルバスや日本の満員電車に乗り慣れていてもかなりキツいものがあるので、よほどの物好きさん以外、特に荷物ありの移動にはあまりお勧めではないけど。

今回は時間にあまり余裕がないので、そしてあわよくば空港に戻る前にデリーで晩ご飯を食べていきたいので、時間もちょうど好都合だし、降車ポイントからメトロ駅も近い民間バスを予約した。

先述の通り、red Busというサイトかアプリで検索すると、アグラ→デリーなら一日に何本もバスがあるので選び放題だ。バスによって乗車時間や、乗降車場所が違うのでそこだけ注意が必要。

楽さとコスパで言えば、電車が一番なのだけれど、この日はちょうどいい時間の列車がなかったのであきらめた。

今回予約したNUEGOは座席によって料金が変わる。
私が乗った時の料金は587.49ルピーだったけど、チケットには675.36ルピーの記載がある。あまり覚えていないけど、新規の割引かクーポンかなんかがあったのではないかと思う。

執筆時点の2024年12月、改めて検索かけてみると、同じNUEGOの14時出発でも日によって値段に大きな差がある。安い日だと340ルピー前後~、高いと700ルピー以上の日もある。

私が乗ったのは、定時が14時発、18時15分カシミール門到着の便(後述するけどあくまでも定時の場合)

現状14時発の便は18時45分着になっているので、時間設定に無理があったということが分かったのかもしれない。

と、そういうわけで列車より高い金額を払ってバスに乗った訳だけれども、定時10分前くらいに先ほどの受付に戻ると、もうすでにバスが待機していた。

バス来たからあれに乗れと言われ、道を挟んですぐ向かいに停車しているバスへ向かって歩いていると、その短い間に3人の人からそれぞれ「チケット見せて」「あのバスだよ」と同じやり取りを繰り返される。3人の中の少なくとも2人、ともすると全員、あきらかにバスと関係ない人たち(笑)インド人親切過剰な人多めww

インドのEVバス

インドには珍しく、バスは定刻より5分早く出発した。この時点で乗車率6割くらい。

運転席と反対側の一番前の窓際席を取っていたので、足元に余裕があってなかなか良き。只、一つ誤算だったのは窓に文字が書いてあって外の景色があまり見えないこと。エアコンバスなので窓は開かない。


それ以外は、シートの座り心地もいいし、USB充電も付いてるし、さすが高いだけのことはある。あと、ペットボトルの水も貰える。

出発してものの5分ほどで次の乗車ポイント、アグラフォート前に到着。ここでほぼ満席になったけど、その後もちょこちょこと乗客を拾いながらノロノロ走る。チョイ乗り客や予約してない人も乗せているようだった。

ようやく市外へ出て、ここからはノンストップでひたすら走る。

横は見えないけど、一番前なので前方の見通しは大変良い。

ひたすら直進

変わり映えのしない景色の中をひたすら直進するバス。ずっと前見てるとだんだん眠気が襲ってくる。運転手さんは大丈夫なんだろうか?

乗った時はあまり意識していなかったけど、やはり普通のバスに比べて音も静かな気がするので、よけいに眠気を誘うのだろう。

いい具合に日も当たってポカポカしてきて、いつの間にか寝てしまっていた。爆睡できるほど乗り心地がいいってことですな。

バスのスピードが落ちてきて、寝ぼけ眼で目を開けると、なんかエラいゴージャスな建物が目の前にあった。ここで休憩タイムのようだ。

高級ショッピングモールのような休憩所


ここへ着いたのが16時前くらいだったので、ちょうど道程の半分くらいだろうか。

とりあえずお手洗いに行っておいたけど、これまで見たインドのトイレで多分一番綺麗だった。綺麗&ゴージャス過ぎて、エセバックパッカーの小汚い身なりでは少々気が引ける。しかも無料。汚いトイレに小銭払うのが馬鹿らしくなりそう。

中にはレストランもあり、食事をしている人もいたので、何のアナウンスもなかったけど、食事&トイレ休憩で暫くは停まっているようだった。

いつ出発するか分からないので、バスの近くで待機。建物内の高級そうなレストランに入る勇気はなかったので、駐車場の屋台でおやつを買って食べながら時間を潰す。揚げたてのジャレビが美味しかった。

ジャレビ

3、40分くらいして運転手さんが戻ってきて、再び出発。

またノンストップでひたすら走る。そしてまた寝落ちする。最近ホント、どこでもすぐ寝られる自分にびっくりやわ💤

目が覚めると、外はもう暗くなっていた。小雨も降り始めている。時間を見ると19時を過ぎていた。

あれっっっ??? このバス確か18時15分着のハズでは👀???

寝過ごして降車ポイントで降り損ねたのかと思って、慌ててグーグルマップを確認。終点のカシミリゲートまではまだ距離があるけど、確実にそちら方面に向かっているようだった。ほっっっ💨

ホッとしたのはいいけど、この時点でパハールガンジで晩ご飯計画はほぼ不可能確定。残念だけど、余裕見て少し早めのバスにしておいて良かったということにしておこう。

渋滞にハマってノロノロ運転が続く。寝てたからいつからこんな状態か分からないけど、噂通りデリーの渋滞はかなりえげつないようだ。

ようやく最終降車ポイントについたのは、19時45分頃。約1時間半遅れでようやく到着。バスは綺麗でもやっぱりインドやね。

降車ポイントといっても、何の目印もないただの道端で降ろされたけど、グーグルマップを頼りに歩いていくと、メトロの駅はすぐに見つかった。

因みに、中途半端な時間のせいか、この日同じバスに外国人らしき人は一人も乗っていなかった。

タージマハル日帰り弾丸旅行締めくくり

夜のフライトで移動予定なので、晩ご飯はあきらめてそのまま空港へ向かう。

空港までは一度ニューデリー駅まで行って、空港線に乗り換えなくてはならない。メトロの駅はどこも綺麗だけど、とにかく広くて改札と改札の距離が遠いので移動が大変。気になる食べ物屋さんも色々出ていてついつい寄り道したくなるけど、そんな余裕もないのでチラ見だけして通り過ぎる。
メトロ駅の風景

空港の手荷物預かり所で預けていた荷物を受け取り、ターミナル3からターミナル1へ移動。

インディラガンディー国際空港のターミナル間にはシャトルバスが走っていて、すごく分かりにくいけど、乗り継ぎの場合はバス停の前のカウンターで無料クーポンが貰える。

クーポンを貰うには乗ってきた飛行機の搭乗券が必要らしいと事前にネット情報を見ていたので、ボーディングパスは大事に取っておいたはずだった。

しかし、こういう時に限って見つからない...。

ちょうどシャトルバスがやって来たところで、次まで待つのも嫌だったので、しかたなく関空から経由地クアラルンプールまでのボーディングパスの半券をダメ元で出してみたらあっさりクーポンを貰えた。

たまたまラッキーだったのか、何でもいいから見せればいいのかは分からないけど、インドでは何事も諦めないことが肝心と思い知る。(必ず成功する保障はないのであくまでも自己責任でよろしくです)

冷静に考えれば、次の出発便のチケット見せればいいのではないか?とだいぶ後になってから気づく。

無事indiGoの国内線に搭乗したところ、またもや私の座席に誰か座っている。デジャヴュ?
indiGo国内線

席に近づくと、私の席に座っている人は隣の席の人で、すぐに気づいて移動してくれた。国内線は3席2列の小さな飛行機。私は通路側の席を取っていたので、また替われって言われなくて助かった。

...と思ったのもつかの間、離陸前から隣の兄ちゃん(インド人)が終始激しく貧乏ゆすりをしているのでこちらまで振動が伝わってくる。揺れてない時は爆音で大いびきをかいている。

ほんの2時間ほどの短いフライトだからまだマシだったけど、端っこ席でこんなに居心地が悪いのは初めてだ。

やはりインド。最後まで一筋縄ではいかないのだった。(まだ来たばっかりだけど)

まとめ

2024年1月、インディラガンディ国際空港からタージマハルのあるアグラまで日帰りで弾丸旅行に行った際の記録を数回に分けてお届けしました。

今回のEVバスしかり、インドもどんどん進化していて、もう昔のように過酷を楽しむような旅のスタイルは古いのかなぁと思うこともしばしば。

とは言っても、やっぱりなかなか予定通りにいかなかったり、指定座席にあたりまえのように他の人が座っていたり、良くも悪くも「インドだなぁ」と感じるところもまだまだあって、ひとことで言って、やっぱりインドは面白い

それにしても、エセバックパッカーにとっては最近の物価高騰が身に染みるところであります。
















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