2024年11月下旬、
スリランカ到着翌日、コロンボからスリランカ南部、美しいビーチがあるという街ミリッサへ移動。
コロンボからミリッサへの移動手段は、タクシー、列車、バス、レンタルトゥクトゥク(詳しくは後述)、レンタルバイクなど予算と旅のスタイルによって色々選べる。
レンタルトゥクトゥクも魅力的だったけど、今回は列車とバスを乗り継いで南へと向かうことにした。
ミリッサにも駅があるけど、街からかなり離れているうえにuberやpickmeなどの配車アプリは使えなさそうな様子だったので、手間と料金を考慮の上ミリッサの少し手前のウェリガマまで列車で行き、ウェリガマでバスに乗り換えることにした。
マラダナ駅
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マラダナ駅のレトロな時刻表 |
コロンボで一番メジャーな駅と言えばコロンボフォート駅。発着する列車数も多いし、周辺にホテルやゲストハウス、食事処も沢山ある。ただ、便利なだけにやはり人が多く混雑している。
マラダナ駅はコロンボフォートの一つ手前、列車の始発駅だけど、こじんまりした田舎の駅といった風情でコロンボフォートに比べるとのんびりしている印象。レトロな案内板が可愛い。
この日は日曜日。混雑を避けてできれば座って行きたかったので、朝6時25分の列車に間に合うように早めに宿を出た。
日曜日はもう一本早い6時10分発というのもあったけど、ミリッサで予約している宿のチェックインが12時からなので、あまり早く着きすぎても時間を持て余しそうだしと考えて2本目の列車に乗ることにした。
6時過ぎに前回の記事にも書いたレビューの悪い宿をチェックアウトし外に出ようとすると、フロントのお兄さんが「コーヒー飲む?」と誘ってくれた。
前日チェックインの際には気づかなかったけど、フロントの前にコーヒーマシーンがあって、自由に使えるようだ。
知ってたらもっと余裕もって部屋出たけど、駅まで徒歩5分とはいえ迷う可能性も無きにしも非ずなので、泣く泣くお断りして駅へ向かった。
フロントのお兄さんが、わざわざ外まで出て駅までの行き方を教えてくれた。めっちゃ親切。
駅までは陸橋を渡る必要があり、荷物を担いで階段を上り下りするのは少し大変だったけど、迷わず到着できた。
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早朝のマラダナ駅 |
切符は3rdクラスと1st、2ndクラスの窓口が分かれていて、3rdクラスの窓口は少し込み合っていたけど、1st,2ndクラス用は誰も並んでいなかったので、切符もすぐに買えた。
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懐かしさを感じる切符 |
この列車は2ndと3rdのみで1stクラスは無い。
3rdクラスの料金は280ルピー(≒140円)と格安だけど、2ndの方が座れる確率が高いようなので、この料金なら迷わず2ndをチョイス。でも座席指定ではないので早めに待機しておくに越したことはない。
因みに万が一乗り遅れても、同じ切符で次の列車に乗れるので買いなおす必要はない。
ホームで列車を待っていると駅員さんがいたので、念のためこのホームで合っているか確認してみると、わざわざ2ndクラスの停車位置まで教えてくれた。
前日空港からバスに乗った時や、宿に泊まった時から薄々気づいてはいたけど、スリランカの人めっちゃ親切っぽい気がする。 風貌がインド人と似てるからよけいそう感じるのかもしらんけど。(インドにも親切な人は沢山いますww)。
逆走する列車
出発時刻の10分ほど前にやって来た列車に、一番乗りで乗り込んだ。
このコーストラインの列車は、途中絶景が見られることで有名。
わざわざ早朝の列車に乗ったのは、その絶景を見るために他ならない。しかし、私はここで重大なミスを犯してしまう。
景色を堪能するに、はもちろん海側の座席に座るに限る。
列車は向かって右方向からホームに入って来た。日本の電車の感覚で、始発駅だからここで折り返して来た方向(向かって右方向)に進むだろうと思い、海側になるはずの右側の座席を確保した。実際、座席も列車が来た方向を向いている。
座ってまわりを見回すと、小さな子供を連れた家族連れの人たちは左側に座っている人が多いことに気づき、この時点で少し嫌な予感がした。
マップで見る限り、現時点での海側は左側席だけど、進行方向から考えて右が海側になる可能性が高い。本来重度の方向音痴なので、こういう計算は超苦手。
座席はどんどん埋まって来ているけど、左側の後ろの方に空いている席があったので、自分の勘を信じて一か八か移動してみた。
座ったとたん、前の席を数列占領しているファミリーのお母さんがやってきて、言葉はよく分からないけど「そこうちの子が座るから席替わって」みたいなことを言われ、その圧に負けて追い出された。
親切なスリランカ人も、やはり他人より自分の子供が可愛いらしい。まぁ、当たり前だけど。
この時点ですでに左側は満席、右側もほぼ埋まりかけていたので、仕方なく元の右側席に戻る。4時間立ちっぱなしよりましだと思おう。でも、この一件で嫌な予感はほぼ確信に変わっていた。
そして列車は走り出す。後ろ向きに!
お分かり頂けるだろうか? まさか後ろ向きに走り出すとは思ってもみんかったわ。
結果的に右側席=陸側決定。正解はやはり左側席でした。
しかし、まさか4時間以上もこのままのハズはないし、次のコロンボフォート駅で向きが変わるかもしれないと淡い期待を抱いてみたが、その後(たぶん)ゴール(Galle)という大きな駅まで後ろ向きのまま走った。
席選びに失敗したせいかどうかは分からないけど、コロンボフォート駅を出てから割とすぐ寝落ちした。
目が覚めたのはちょうどゴール駅を過ぎた辺りで、なぜか列車は前向きに走っていた。前向きに走っているけど、見える景色は相変わらず陸景色。
寝ぼけた頭では、何がどうなっているのか全く理解できず、パラレルワールドにワープでもしたような気分になる。
そして、最後まで理解が追い付かないまま、列車はほぼ時間通りにウェリガマ駅に到着した。
仏壇バスでウェリガマからミリッサへ
ウェリガマには朝11時前に到着した。
朝から何も食べておらず少々お腹が空いてきたので、駅の近くで何か食べていこうかと思ったりもしたけど、荷物が邪魔で早く身軽になりたかったのでミリッサに着くまで我慢することにした。
ウェリガマのバスステーションは駅から約300m離れたところにある。ゆっくり歩いても5分もかからず到着。駅を出たらそのまま真っすぐなので分かりやすい。
ミリッサへはゴールと、ミリッサより南のマタラという街の間に頻繁にバスが走っているので、マタラ方面へ行くバスならどれに乗ってもOK。
バスステーションでマタラ行きのバスを探していたら、ちょうど一台のバスが入って来た。中は無人だったので、手前でお客を降ろしてきたとろこなのだろう。ラッキーなことに、ウェリガマ発のバスのようだ。荷物を持ってゴールから来るバスに途中乗車するのは難易度が高そうなので助かった。
車掌さんに「ミリッサ?」と聞くと乗れと言うので、誰もいないバスに乗り込んだ。
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ミリッサへ行くバス |
降りやすい後部ドアの前の席を確保して暫く待っていると、徐々に他のお客さんも乗り込んできた。
10分くらいでほぼ席が埋まり、出発。駅前でまたお客さんを拾い、発車したばかりなのに、すでにかなりの混雑具合になってきた。
ミリッサまでの料金は100ルピー。
ミリッサへは思っていたよりも早く、15分くらいで到着したので、この料金はややぼられているような気もするけど、途中から乗って来て100ルピー払っている人もいたので(どこで降りたかは知らない)、適正料金なのかは不明。たとえボラれていたとしてもせいぜい10円程度のことなので、仏壇のお賽銭だと思って、気持ちよく払っておいた。
朝11半ごろ、無事ミリッサの宿に到着。
コロンボの宿を出てから約5時間半。列車ではほとんど寝てたけど、何事もなくかなりスムーズに移動できた。
トゥクトゥクレンタルについて
実は今回初めて、スリランカでトゥクトゥクをレンタルできるということを知った。
かなり魅力的だったけど、運転に自信がない・ガソリン代がかかりそう・免許の取得が面倒&お金がかかる・途中で故障したら困るという理由で断念した。
原付には日本でも、インドや他の東南アジアの国でも乗っているので同じようなものかと思ったけど、全く同じではないらしい。
以下、ネットで収集した情報によると、
・長距離を走るときは、30分ごとに休憩が必要。
・運転には免許証が必要だけど、日本の国際免許はそのまま使えず、申請してスリランカの免許を取得する必要がある。(免許自体は即日発行されるらしいが、手数料はかかる。1週間の日程では、その手間と暇と手数料は惜しい。)
・スリランカのガソリン価格は、リッター200円前後するらしい。
これだけでも断念する理由としては十分だけど、今回通ったルートを見た限りでは、バスが走っているような道路はどこも交通量が多く、運転も荒いので、トゥクトゥクを運転するなら、田舎道をのんびり走ってみたいかなと思う。
ミリッサで一度トゥクトゥクを運転している観光客をみたけど、マンガみたいにガックン、ガックンして、いっこうに前に進んでいなかったww。
いつか時間と予算にたっぷり余裕があるときに、一度はチャレンジしてみたい。
ネットで事前予約や、免許の取得代行をしているお店もあるようなので、興味のある人は調べてみてね。
まとめ
コロンボから海辺の街ミリッサへ、列車とバスを乗り継いで行った方法を書いてみた。
・マラダナ~ウェリガマ 列車 550ルピー
・ウェリガマ~ミリッサ バス 100ルピー
かかった交通費合計:650ルピー(≒325円)
大幅な遅れやトラブルもなくスムーズに到着。
南方面に向かうコーストラインを利用して絶景を楽しみたい場合は、座席選びに要注意。できれば、駅員さんに列車の進行方向を確認しておくと安心。
コロンボから南のビーチへ向かうには、タクシー、列車、バスのほかにレンタルトゥクトゥクという選択肢もある。
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