2024年11月末。
3泊4日をミリッサで過ごした後、少し北にある、ミリッサと同じ海辺の街ヒッカドゥワに移動した。
ミリッサからヒッカドゥワへバスで移動
ミリッサからヒッカドゥワへの移動は、沢山バスが走っているので比較的簡単。
コロンボ行きのバスに乗れば、乗り換えなしでOK。ただ、ミリッサからはどのバスも途中乗車になるので、混んでいる確立が高い。
朝11時前に宿を出てバス停で待っていると、すぐにコロンボ行きのバスがやって来た。車内はかなり込み合っていたけど、この時点ではまだ序の口。降りる人より乗って来る人の方が多く、ヒッカドゥワの手前まで車内はほぼすし詰め状態になっていた。料金は220ルピー(≒110円)。
こんな状態でも、車掌さんは荷物の上げ下げを手伝ってくれるし、途中席が空いたら優先で座らせてくれるし、隣に座っていたおじさんは降りるバス停を教えてくれるし、スリランカの人たちは本当に親切だ。
嵐のヒッカドゥワ
ミリッサ滞在中から続いているグズグズした天候は、ヒッカドゥワでも変わらなかった。むしろヒッカドゥワに到着してから更に悪化しているようだ。
ヒッカドゥワでは鉄道駅やバスターミナルからもほど近い、ヴィラと名のついた、名前だけは高級そうな部屋に泊まった。部屋はかなり広く、Wベッド、ソファー、二人用のダイニングテーブルと椅子にキッチンスペースまであって、一泊約1000円。
翌日は夜中の便でスリランカを出国する予定だったけど、コロンボへ行っても特にすることもなさそうなので、2泊分部屋を確保して出発ギリギリまで滞在することにした。
荷物を解いて外へ出ると、風が一際強くなっていた。空模様は大分怪しいけど、まだ雨は降っていなかったのでそのまま街をブラついていると、更に風が強まって、ほんとに大げさではなく普通に立っているのもやっとな位の強風になってきた。まるで台風。
それでも、あまり時間を無駄にしたくなかったので、ミリッサでは見られなかったウミガメがうようよいるというビーチまで強行した。
途中のビーチではこの嵐の中泳いでいる観光客もいたけど、ビーチチェアで救急救命処置が行われている場面に遭遇してしまった。波も高いし、やはりこの天候で泳ぐのはちょっと無理がありそう...。
ウミガメのいるビーチまで何とか辿り着いたけど、閑散としたビーチには昔の映画「ザ・バード」さながらの光景が広がっていた。
思い描いていた”ビーチリゾート”とは大きくかけ離れている。
さすがにウミガメは見られず、この日はもう諦めて、宿の近くのちょっとお洒落なカフェでご飯を食べて、近くのスーパーを覗き、スーパーの横のローカルなパン屋さんでコーヒーを飲んで宿に戻った。観光客が使うようなカフェやスーパーでは、普通にクレジットカードが使えた。出国直前で手持ちも少なくなってきていたので助かる。
途中の道にコロンボで有名なスパセイロンのお店があったけど、ここはグッズの販売のみで、スパはやっていないらしい。
ヒッカドゥワのローカル朝ごはん
翌日もあまり天気は良くなかったけど、雨が降りだした代わりに強風は少し治まっていた。
前日のリベンジで、朝からタートルビーチへ向かう。
ヒッカドゥワは、駅前から続くビーチ沿いの大通りがメインになっているけど、小道を入ったところにも雰囲気のいいレストランやカフェが点在していて、時間があれば散策してみるのも楽しそう。
ビーチ沿いには海を眺めながら食事ができるお店が並んでいるけど、この悪天候ではあまり意味がなさそうなので、グーグルマップで見つけて気になっていた、ビーチと反対側にあるお店へ朝ごはんを食べに寄ってみた。
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炭水化物三昧のローカル朝ごはんセット |
炭水化物満載でボリューム満点のスリランカの朝ごはんセットが980ルピー(≒490円)
メニューではパンかストリングホッパーという米麺を選ぶようになっているけど、特に聞かれることもなく全部出てきた感じ?。因みに食パンの隣にあるのは米粉のパン。
ストリングホッパーをフォークで取ろうとしていると、お店の親父さんに「手で食べた方が美味しいから手で食べなさい」と言われたので、素直に従ってみた。
パンやご飯を手で食べるのはインドで慣れているけど、麺類を手づかみで食べるのは意外と難しく感じる。
カレーはちょっとスパイシーだったけど、どれも美味しかった。
しかし、朝からこんなに食べることは滅多にないし、あまりの炭水化物三昧に、”今日一日もう何もいらない”と思う位満腹になった。 ごちそうさまでした🙏
タートルビーチ
しっかり食べた後は、しっかり歩いて再びタートルビーチを目指す。
前日に来た時より観光客の姿も多く、この肌寒い中泳いでいる人もいた。
ウミガメを探して暫く海沿いを歩いてみたけど見つからず、休憩して海を眺めていたら、今歩いて来た方向に人だかりができていた。
人だかりの方へ歩いていくと、ウミガメではなくウナギのような長いニョロニョロした魚(名称不明)だった。
少し先の方でまた人が集まりだしたので行ってみると、ようやくウミガメが姿を現していた。
大小合わせて3匹いたけど、いっせいに人が集まって来てウミガメの周りだけ大混雑になった。
そのうち観光客の一人がウミガメを掴んで持ち上げだした。警備員さんが飛んできて注意したけど、”ハイ、ハイ”って感じで一瞬従うように見せて、警備員さんが離れた瞬間また同じことをしていた。
Googleのレビューにも書いてあったけど、本当にそんなことをする人がいるということに驚いた。見ていて気持ちの良いものではないし、ウミガメにとっても大迷惑だろう。
ヒッカドゥワからコロンボへ
僅か1泊2日という短い滞在だったけど、11月末にこんなに天候が悪いのはめずらしいらしい。「今年はプロブレムだ」とちょっと立ち話をした現地のおじさんが言っていた。
最終の鉄道でコロンボに向かいたかったので、時間の確認を兼ねて駅に寄ってみた。
窓口で最終列車の時間の確認をして、先に切符を買っておこうとすると「乗る前じゃないと買えない」とのこと。コロンボ行き最終は15時50分だから、15時30分までに駅に来るようにと駅員さんに念を押され、駅を後にした。
泊っていた部屋から駅までは歩いても10分くらいだったけど、雨の降る中荷物を持って歩くのも面倒だったのでオートリキシャに乗って行こうと思い、ギリギリの時間まで部屋で過ごした。
15時20分ごろ、外に出てリキシャを捕まえようとしたけど、雨だからかいつもなら沢山走っていて、外を歩くたびに声を掛けてくるオートリキシャが一台もいない。
仕方がないので途中まで歩くことにして、荷物を持って外へ出た。
暫く歩いてもオートリキシャは捕まらず、八百屋の横でいつも待機しているリキシャのおじさんに値段を聞くと「500ルピー」というふざけた答えが返って来たので、もうすでに駅までの距離の半分くらい来ていたし、そのまま駅まで歩いていくことにした。
窓口で切符を買ってホームへ出るとちょうど列車が入って来たところだった。
駅員さんに「2等は前の方だから急いで」と急かされたけど、まだ15時半過ぎだしちょっと早いような気がしたので、これがコロンボ行きの最終か確認すると、次の列車が最終だとのこと。前の列車が遅れていたようだった。
あまり早く行ってもコロンボで中途半端に時間を持て余しそうなので、そのまま次の列車を待つことにした。切符は乗車前しか買えないけど、買った切符は同じ料金ならどの列車でも使えるらしい。
ヒッカドゥワからコロンボまでの2nd class料金は400ルピー(≒200円)。
まだ少し時間がありそうだったので、外に出て食糧でも調達しようと思い改札を出ようとすると、改札の駅員さんに止められた。
ちょっと外に出たいと言うと、親切心からなのか「もうすぐ来るからここで待ってたらいいよ」と言われ、そこから取り留めのないお喋りが始まってしまい、出るに出られなくなった。
暫くすると列車が遅れているとアナウンスが入った。
ヒッカドゥワの駅はウェリガマより更に小さなこじんまりした駅だけど、一応ウェイティングルームもある。外から覗くと、4人入れば満杯のスペースを家族連れらしい外国人4人がすでに占領していた。
結局30分遅れてやって来た最終列車に乗って、コロンボに向かった。
車内は結構空いていて、二人席を一人で使えるくらいの余裕があった。
そして、コロンボからミリッサへ向かった時と同じく、何故か列車は座席の向きと逆、つまり後ろ向きに走るのだった。
まとめ
ヒッカドゥワの目玉は、何と言ってもビーチで普通にウミガメが見られるところ。
一部の観光客のマナーの悪さは目に余るものがあるけど、やはりウミガメは可愛い。
ミリッサ↔ヒッカドゥワ間は頻繁にバスが走っているので、移動は簡単。頑張れば日帰りも可能だと思うけど、天気が良ければそれぞれ泊ってのんびり滞在するのも良さそう。
ヒッカドゥワからコロンボへは列車で約2時間半。列車の数は少な目なので、スケジュールは要確認。列車の最終は15時50分(平日)とやや早いけど、バスはもう少し遅くまであるようだった(こちらも利用する際は要確認)。
鉄道駅とバスターミナルは近く、街中は歩いて移動可能。オートリキシャの言い値は高い。
【今回かかった費用】
ミリッサ→ヒッカドゥワ バス;220ルピー
ヒッカドゥワ→コロンボ 列車;400ルピー
部屋代一泊;約1023円(アゴダで予約 キャッシュバック適用後の料金)
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